第3回定期演奏会、終了いたしました!
多くのお客様のご来場、本当にありがとうございました。演奏を通してお客様に何かしら「伝えること」が出来たのならば、演奏者としてこれ以上の喜びはありません。
私事で恐縮ですが、ステージリハーサルでは田中先生に「代わりに指揮を振って欲しい」と頼まれて、指揮台の上に昇る機会があったのですが、団員達の真剣に演奏する姿を見て、なぜか親心のようなものを感じてしまいこっそりと感慨に耽っていました。もう歳でしょうかね。(笑)
今回はワーグナーの濃厚な音楽に始まり、ベートヴェン・ブラームスのダブルシンフォニーという非常に重いプログラムに挑戦いたしました。演奏会を通してオーケストラとしての課題も沢山見つかったので、今後の活動に活かせるよう新体制でまた心機一転頑張っていきたいと思っております。
さて、次回のユーゲントの定期演奏会は2010年の3月21日(日)に
ラフマニノフの交響曲第2番を文京シビック大ホールにて演奏いたします。ユーゲントの第1回定期演奏会が行われた思い出のホールに再び帰ってきます、次回演奏会に向けて団員一同頑張ってまいりますのでどうぞご期待ください!
定期演奏会までは1年ほどありますが、依頼演奏を始め「第2回農村プロジェクト」など引き続き幅広い活動を行っていく予定です。様々な活動の告知や報告もこのサイトで更新して行きますので、公式サイトにもまた足を運んでいただけたらと思います。様々な活動を通じてまた一段と成長したユーゲントの姿を皆様にお見せできるよう精進して参りたいと思います。
最後に改めて、今回の演奏会を支えてくださったスタッフはじめ全ての皆様に感謝の意を表したいと思います、本当にありがとうございました。これからもユーゲント・フィルハーモニカーをよろしくお願いいたします。
<追記>
今回の定期演奏会で最後に演奏しましたアンコール曲は、
ブラームス作曲 《ハイドンの主題による変奏曲》Op.56a より「フィナーレ」でした。2月7日の文章の中で"クラシックにある程度造詣がある方は「…なるほど、そうきたかぁ!」と思うこと間違いなしの選曲です"と曲名を伏せたまま思わせぶりな文章を書きましたが、いかがだったでしょうか。
2009年に没後200年を迎えたハイドンの主題(厳密に言うと主題の引用元は古くからある賛美歌の聖アントニウスのコラールなのですが)による、ブラームスの交響曲第4番終楽章と同じ「
パッサカリア」形式の変奏曲です。フィナーレが単独で演奏されることは珍しいのですが、冒頭から5小節の低音主題を19回変奏しておりそれ自体で1つの変奏曲として完成されているので単独で演奏いたしました。
クラシック通の方の中には「全曲演奏して欲しい!第8変奏b-mollから終曲B-durに変わった瞬間の生暖かさがなければ!」と思った方もいらっしゃるかと思います、いつかユーゲントで全曲取り上げる機会があれば是非取り組んでみたいと思います。
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