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ユーゲント日誌


演奏会前夜。 - 2012年03月23日
 明日はいよいよ第6回定期演奏会です!

 私から演奏会の想いをフランクに語らせていただきます。当日配布されるパンフレットには割と真面目な代表挨拶書いてるので、ここでバランスとらせてください。(笑)

 今回はなかなか演奏されることの少ない作品を敢えて取り上げました。実際に音を出してみたらベートーヴェンの交響曲第2番もエルガーの交響曲第1番も本当に難しかった。アマチュアオケがなかなか手を出さない理由もよく分かりました。(笑)

 でも「難しい」とか「マイナー作品だと集客が難しい」とか、つまらない理由は今回は考えることを放棄しました。ある意味では「ユーゲントはやりたい音楽をやるんだ!」という「宣言」といってもいい。その原動力はチャレンジ精神というより純粋無垢な好奇心に近いかもしれません。

 しかし練習を重ねる中で我々はこの二つのシンフォニーに魅入られていきました。いつしか「お客さんにこの曲の良さを伝えたい」という思いがむくむくと膨らんで行き、最後には「なんでこんな素晴らしい曲がマイナー扱いなんだ!」と怒りすら覚えました。(笑)

 今回学んだのは「物事はやってみなきゃわからない」ということ。音楽だけに限らず実際に触れて感じて良いも悪いもわからなければ、人には何も伝えられないのだと痛感しました。理解しなければ人に伝えたくならないし、人に伝えなければ理解は生まれないのです。

 伝えるために理解しようとする姿勢。音楽を発信する演奏家のみならず、不安と混沌の時代に生きる私達にとってその姿勢は不可欠なものだと思いました。うーん…言いたいことが上手く文章にできないのでこのくらいにしておきます。とにかく皆様にこの作品の良さを伝えたいと思っています。

 初演から1年で100回も演奏されイギリス最高の交響曲として世界で初めて認められたにも関わらず、何故か現在は不遇の時代にあるエル1。50年後にはマーラーの交響曲のようにフィーチャーされることを願いつつ、皆様にお届けします。ベト2はもちろんのこと、どちらも本当に素晴らしい作品です!

(おわりに)

 ユーゲントは練習を見ていてワクワクするオケです。

 もちろんオケが続いていく以上、人の入れ替わりもあって色々上手く行かないことも出てくるのですが。それは赤ん坊からスタートしたオケが必然的に迎える思春期のようなものだと思っています。

 それでもある指示に対する音の反応の良さ、ノッてるときの音圧と音のうねりなど、他のアマオケを振っていてもなかなか巡りあえない瞬間がこのオケにはあります。ユーゲントは今もユーゲントです。

 今回指揮を振ってくださる田中先生も「ユーゲントを振るときは、良い意味でなるべく邪魔をしないでみんなが元々持ってる音楽とサウンドを生かすことだけ考えてる」と仰っていました。

 そんな個性溢れるオーケストラであり続けるためにこれからも尽力して行きたいと思う次第です。明日は団員一同心を込めて演奏しますので、心行くまでユーゲントフィルハーモニカーのサウンドをお楽しみください。

 それでは文京シビックでお会いましょう!

 ※長文・乱文失礼いたしました。

 by taxi

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2012/03/23 20:25 | コメント(0)



演奏会まであと2日! - 2012年03月22日
 ということで、演奏会を楽しむためのプチ情報書いていきます。



【1】 ロビーコンサート
 演奏会当日の18時20分~文京シビック大ホールロビーにおいてロビーコンサートを行います。

 ユーゲントの2つのカルテット団体による演奏をお届けしますのでお楽しみに!プログラムには掲載されていないので、この場をお借りして団体と演奏作品について簡単にご紹介しておきます。

[演奏団体と演目]

◆弦とっぷカルテット
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 エルガー/弦楽四重奏曲 Op.83 ホ短調 より 第2楽章 Piacevole


 毎年恒例の弦トップ陣によるカルテット。表題にあるPiacevoleとはイタリア語で「愛らしく」といった意味で、面白いことにエルガーは悲しい曲にこの発想標語を多用しています。交響曲と同様にマイナーな作品ですが、エルガーの妻アリスはこの第2楽章が大のお気に入りだったらしく、彼女の葬儀の折にも演奏された作品だそうです。作曲家自身にとっては本当に特別な作品だったようです。

◆カルテット4S
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 モーツァルト/弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458《狩》より 第1楽章


 室内楽演奏会でも演奏してくれたカルテットです、団員からの評判が良かったので皆様にもお届けしたいと思います。ヨーゼフ・ハイドンに献呈されたことから「ハイドン・セット」呼ばれている全6曲中の第4作にあたります。モーツァルトの軽快な音楽で皆様をお迎えします。


 当日はカフェテリアも営業しておりますので、ご都合のつく方は早めに会場入りしていただいて演奏会前の優雅な時間をお過ごしください。



【2】 アンコールについて
 詳細は演奏会当日のお楽しみなので詳しく書くことは出来ませんが、クラシックにある程度造詣がある方は「…そっちかよ!」とニヤニヤすること間違いなしの選曲です。

 詳しくはツイッターでリアルタイムに情報が流れる予定なのでそちらを要チェック!ユーゲントのアイドルこと「ユーゲン子」たんが本番までの雰囲気を伝えてくれると思います!


2012/03/22 23:21 | コメント(0)



【特集】ベト2を聴こう - 2012年03月06日
 ベートヴェンの交響曲第2番を聴こう!

 ということで、前回のエル1に引き続き書いてみることにします。こちらも作品についてはウィキペディアの記事がありますし、当日演奏会場で配布されるパンフレットにも解説が掲載されておりますので。今回も「聴く」ということに主眼をおいて進めていきます。

 まずは入門編としてこの曲の一部を聴ける動画を紹介させていただきます。ベルリンフィルの比較的最近の演奏から、第1楽章と第4楽章を聴いてみましょう。どちらもニ長調アレグロの軽快で明るい曲調です、当時難聴に襲われていたベートーヴェンが書いたということを考えると深いですね。

 【演奏】ジョバンニ・アントニーニ指揮/ベルリン・フィル
 【曲目】ベートヴェン/交響曲第2番 第1楽章抜粋(提示部)


 【演奏】クラウディオ・アバド指揮/ベルリン・フィル
 【曲目】ベートヴェン/交響曲第2番 第4楽章抜粋(提示部)


 どちらも日本人コンマスです。樫本大進さんはまるでソロのようなダイナミックな弾き方なのに、浮いた音が聞こえてこないところが巧さだし凄いところです。安永徹さんは皇帝のような落ち着きを持ちながら、音楽のツボは全部掌握してしまうような神経の細やかさ!圧倒されます。

 二人とも対照的なタイプですがどちらもそれぞれに素晴らしいです。…って話が反れてすいません。

 映像をみて「生で聴きたい!」と思った方は是非演奏会に足をお運びください。こちらもエル1よりは演奏頻度は高いですが生で聴ける機会は少ない作品なのでお見逃しなく!

by taxi

 追記:「おいおい2&3楽章はどうした?」という方は続きをどうぞ。

続きを読む


2012/03/06 19:03 | コメント(0)



【特集】エル1を聴こう - 2012年03月02日
 エルガーの交響曲第1番を聴こう!

 ということで、特集というほど立派なものでもないですが。一人でも多くの皆さんに興味を持っていただけたらと思い、書いてみることにします。

 作品についてはウィキペディアの記事もありますし、当日演奏会場で配布されるパンフレットにも楽しく聴くための解説が掲載されておりますのでここで多くは語りません。

 そんな知識云々よりもまず「曲そのものを聴いたことがない!」という方が大半ではないでしょうか。そんな方々のためにもここではネット上で視聴することができるものをご紹介させていただきます。

 一本目はアメリカの音大オケの演奏です。率直に申し上げて上手な演奏とはいえませんが、全曲で50分を越える大曲なので入門編としてはちょうど良い長さだと思います。加えてYoutubeで視聴できる唯一の演奏映像なので紹介させていただきます。

 【演奏】ケネス・ウッズ指揮/ウィスコンシン大学マディソン校音楽学部オーケストラ
 【曲目】エルガー/交響曲第1番 第1楽章抜粋(序奏~提示部)



 この1楽章冒頭から提示部の終わりまでの8分間の動画を見るだけでもこの曲の充実と圧倒的な凄さが伝わると思います。

 映像をみて「生で聴いてみたい!」と思った方は是非演​奏会に足をお運びください。生で聴ける機会は滅多にないのでお見逃しなく!

by taxi

 追記:「もっとこの曲が聴きたい!」という方は続きをどうぞ。

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2012/03/02 02:05 | コメント(0)



ユーゲントツイッターのご紹介 - 2012年03月01日
 ユーゲントフィルのtwitterアカウントが出来ました。

 日々の活動や演奏会情報など様々な情報を発信していくそうなので、興味のある方は是非フォローしていただければと思います。

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 (※注意 フォローするためにはご自身のアカウントを取得する必要があります)

 公式サイトには掲載されないような、ユーゲントフィルの様子を伝えるちょっとした呟きをリアルタイムでチェックできると思います!

 WEBサイト共々、これからもよろしくおねがいします。

by taxi


2012/03/01 07:04 | コメント(0)


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